誹謗中傷の事例

インターネット上の掲示板はたくさんあります。もっとも有名なのは、2ちゃんねるでしょう。
また、Yahoo知恵袋や教えてgooなども、この掲示板に当てはまります。
また、会社に関係するものとしては、転職系の掲示板や、業界系の掲示板があります。
誰もが、気軽に書き込めるこれらの掲示板ですが、これらの掲示板に誹謗中傷となる情報を書き込んだ人が、逮捕されることはあるのでしょうか。

結論を始めに言うと、その可能性は十分にあります。
ネット上で他人を誹謗中傷する行為は、犯罪に当たる場合が多くあります。
具体的には刑法230条第1項の名誉毀損罪や、刑法231条の侮辱罪といった犯罪に当たる可能性があります。
これらの犯罪は、罰金や科料といったお金で済む刑罰だけでなく、懲役や拘留といった身体を拘束される重い刑を課される可能性もある犯罪行為です。
ネット上で、匿名だから、責任を追及されることはないという甘い考えで、悪質な誹謗中傷を投稿している人もいるかもしれません。

しかし、告訴などにより捜査が始まると、警察からの捜査令状に基づいて、プロバイダーは捜査に必要な個人情報を提供することになります。
ですから、捜査が始まれば、投稿をした個人を特定するのは難しいことではありません。

具体的にどのような書き込みが逮捕されるの?

具体的にどのような書き込みが刑法上の名誉毀損罪や侮辱罪に当たり、逮捕されることになるのでしょうか?

誹謗中傷の事例

どういうものが誹謗中傷になるのかについての概略はすで触れ、相談事例で多いのは個人情報がさらされる「プライバシー侵害」といわれもないことを書き込む「名誉棄損」の相談件数が多いことも指摘しました。
ここでは皆さんがどこかで耳にしたことがある、そんな事例を紹介します。

誹謗中傷の事例1.

大変話題になったので皆さんがよくご存じの大阪の市立高校の体罰問題および生徒が自殺した事件では、大阪市の教育方針や入試の中止などの問題についてさまざまな意見が飛び交ったのは記憶に新しいところです。

その市立高校は連日マスコミの俎上にあげられたことで、在校生にも少なからず批判の目が向けられ、生徒の自転車がパンクさせられたり、運動部の元キャプテン8人が記者会見した後からはインターネットの掲示板などに、いわれのない批判や誹謗中傷が書き込まれました。

この大阪の市立高校の件では、生徒の個人情報がさらされる「プライバシー侵害」といわれもないことを書き込まれる「名誉棄損」が同時に起きていたと思われます。

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